判断の制限??ホラリー占星術のお話

占ってはいけない時がある─“占星術師が沈黙すべき合図”

ホラリー占星術を学び始めてから、“判断の制限”という不思議なルールに出会いました。
現在、講座は5回目が終わったところ。少しずつ実践にも挑戦し始めています。
ホラリーチャートを読むための基本的なルールを教わったので、練習として自分でもチャートを立ててみたりしています。
今回は、ホラリー占星術の中でも特に印象的だった「判断の制限」について、そして実際にチャートを立ててみて気づいたことなどをまとめてみました。

1.ホラリー占星術の基本──“判断前の考察”と“判断の制限”

ホラリー占星術では、まず質問者と質問事項を表す天体を特定し、それらが状況を的確に表し、問題と深く繋がっているかを確認した上で読み進めていきます。

この“判断前の考察”をとても重視するのがホラリー占星術の特徴です。
さらに、“判断の制限”という概念があり、これに該当する場合は鑑定依頼をお断りするべきだとされています。
ホラリー占星術ひよっこの私は、「それなら現代占星術の三重円で状況を読んであげればいいのでは…?」と思ってしまうのですが、
“判断の制限”が出ているということは、その質問に判断を下すことを控えるように、何かしらの警告が出ているということ。
お断りするのが無難であり、結果的にそれがお互いのためになるようです。

2.実例に見る“判断の制限”の意味

聞いた例では──
ある占星術師が「この会社で私は出世できますか?」という質問を受けた際、“判断の制限”が出たため鑑定をお断りしたそうです。
後日、質問をした翌日にその依頼者が人員整理のためリストラの宣告を受けていたことが判明。
その会社にいられないのだから、この質問はそもそも無意味だった──ということだったのでしょうか。

3.“判断の制限”は占星術師を守る予防措置でもある

“判断の制限”を受け入れることは、
「狡猾さ・悪意・無意味な好奇心」などから占星術師の身を守る予防措置にもなるそうです。
依頼者自身も、その時点では知り得ない事情によって、結果的に無意味になる質問もあるかもしれません。
また、「当てられるものなら当ててみろや(こき下ろしてやるぜ)」というような悪意ある依頼者からも、身を守ることができます。
一方、現代占星術にはこのような“判断の制限”はありません。
私が現代占星術でホロスコープを読む時に気をつけているのは、「相談を鵜呑みにしない」ということ。
それは占星術師の身を守る予防措置とまではいかなくても、少なくとも依頼者の混乱に振り回されることを減らす姿勢だと思っています。

4.実践してみたホラリーチャート─9ハウスにいる私

勉強のため、ホラリーチャートをいくつか立ててみたところ、“判断の制限”は出ませんでしたが、面白いことがありました。
質問者はASCのサインの支配星で表されるのですが、私が立てた6回のチャートのうち5回、質問者である私は9ハウスにいました。
しかも、短期間に連続して立てたわけではなく、数週間〜1ヶ月ほど間をあけていて、質問内容もバラバラだったのに、です。
ちなみに、9ハウスは占星術や勉強を表すハウス。
『あの事、占星術の勉強にちょうど良さそうだから聞いてみよう』という私の状況を、的確に表しているなと思いました。

5.月が語る、私の立ち位置と気持ち

月もまた、質問者あるいは質問事項を表す天体になります。
私が9ハウスにいるチャートでは、月が質問事項に対する私の立ち位置や気持ちを表しているように感じられました。
ちなみに、私が9ハウスにいなかったレアな1回は、嫌なことがあって切実な気持ちで立てたチャート。
その時は、私を表す天体がダイレクトにふさわしいハウスにいました。
切実さ──それはホラリー占星術において、大事な鍵になるようです。

6.ホラリー占星術って、面白いと思いませんか?

どうですか?
ホラリー占星術、面白いと思いませんか。
今の私だと、「なんとなくこういう感じかな…」くらいのあやふやな答えしか出せませんが、
鮮やかにスパーンと答えを出せるようになったら、一度練習のためにモニターさんを募集してみようかなと思っています。
いつになるかわかりませんが…。
でも、せっかくモニターさんを募集してみたのに、やってみたらいきなり“判断の制限”にあたる──
そんなことも、なくはないかもしれませんね。

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