以前、「太陽とドラゴンテイルが同じサインにある私、人生はどう動くのか?」という記事を書いたことがあります。
その中では、私のドラゴンテイルと太陽が同じサインであることに疑問を覚え、「発展性のないものをなぜ人生の目的にしなければならないのか?」という矛盾について考察しました。
今回は、ノード軸の他の解釈にも触れつつ、トランジットのドラゴンヘッドが私の太陽に重なった時の体験をシェアしたいと思います。
1.ノード軸が意味するもの
まずは、軽くおさらいしてみましょう。
| 未来 | 今世での課題 取り組んでいくもの | 木星的働き 社会的発展・拡大 |
| 過去 | 過去世でやりつくして 得意だけど発展性のないもの | 土星的働き 社会的責務 |
2.ノード軸の基本イメージ──新規事業と残務整理
ネイタルにおけるノード軸について、私は以下のようなイメージで理解しています。
・ドラゴンヘッド=新規事業開発
・ドラゴンテイル=残務整理
こう考えると、自分のノード軸が入っているハウスやサインの意味が、ぐっと落とし込みやすくなるような気がしませんか?
また、ノード軸には「小社会」「共同体」といった意味合いもあるため、トランジットやプログレスでノード軸がネイタルの天体に重なると──
- 新たなご縁や繋がりが生まれる
- その中で天体が示す役割を担うようになる
- 逆に、そこから断ち切られるような出来事が起こる
──といったことがあるそうです。
ヘッド・テイルともに吉凶混合で、ヘッド側だからといって必ずしも良い出来事が起こるとは限らない──それもよくわかります。
3.私の体験①──引きこもりの日々と鑑定依頼
少し前、トランジットのドラゴンヘッドがネイタルのキロン・ドラゴンテイル・金星(チャートルーラー)・水星に次々と重なりました。
それらは7ハウスの牡羊座にあるので、対人関係の広がりや新しいコミュニティとの出会いがあるのではと予想していました。
ところがその頃、愛猫の具合がかなり悪く、仕事以外は愛猫と過ごす毎日。
対人関係は広がるどころか引きこもり状態でした。
ただ、この時期からポツポツと鑑定希望のお問い合わせをいただくようになり、ささやかながらも対人関係の広がりと言えばそうなのかもしれません。
4.私の体験②──月蝕と永遠の別れ
その後、私のネイタルの太陽の上で月蝕が起きた朝、愛猫は虹の橋へと旅立ちました。
愛猫は私のネイタルの月の上に太陽をのせてくる存在だったので、いわゆる「宇宙的な結婚=コズミックマリッジ」と言われる関係でした。
ですが、その繋がりは、永遠に断ち切られてしまいました。
5.私の体験③──太陽に重なるドラゴンヘッド
さらに数ヶ月後、トランジットのドラゴンヘッドがネイタルの太陽に重なりました。
私の太陽は6ハウス(5度前ルールを適用すれば7ハウス)にあるので、仕事・職場関係で何かあるかもと予想していました。
すると、10年以上悩まされてきた問題ある上司が、異例な状況で辞めてしまいました。
6.Cさんとの対比──同じ太陽でも違う表れ方
面白いことに、その後任になったのが、私と同い年で誕生日が1日違いのCさん。
Cさんは出生時間が不明なので、ソーラーサインハウスで出すと、月以外はほぼ同じになります。
Cさんは気がいい人ですが、流されやすいところもあり、双子座後半の月で金星とセクスタイルになる時間の生まれだと考えるのがしっくりきます。
ただ、出生時間がわからない以上、レクティファイしても確証は得られません。
同じ「トランジットのドラゴンヘッドがネイタルの太陽に重なる」という状況でも──
- 私は問題ある上司から解放されただけ
- Cさんはその上司に成り代わり、リーダー的役割を担うようになったという違いが出ました。

私とCさんの違いを探るべく3重円も出してみましたが、Cさんの推定のネイタル月にT火星が重なっている以外はそれらしい違いを見つけられません。
7.私の働き方と出生図の傾向
Cさんの出生時間がわからないため、月の正確な位置や天体がどこのハウスで活躍しているのかなどは不明なので出生時間がわかっている私を深掘りすることしかできません。
私の太陽は6ハウスにあり、会社や誰かの庇護下でサポート的に働くことで人生を切り開くタイプです。
6ハウスカスプは魚座なので、職場の何でも屋や尻拭い役など奉仕的な働き方になりがちですが、それは、勤務時間内だけの限定で、定時が来たらきっちり帰るオンオフ完全切り替え派(太陽-月スクエア)です。
仕事や職場の人間関係がプライベートに食い込んでくることを極端に嫌い、確保された時間やお金は趣味や勉強に全振りしています。
ネイタルの月はMCと重なっているので、プライベートな姿の方が社会的な顔として周知されやすいのかもしれません。
出生図には、こうした働き方の傾向がしっかりと示されているので、同じトランジットでも表れ方に違いが出るのでしょうか。
8.健康と生活習慣の変化─6ハウスのもう一つの顔
6ハウスは健康や生活のルーティンも示します。
実はこの間、引越しをしたのですが──
引越し前はストレスから甘いものやジャンクフードを中毒のように欲し、満腹でも食べないと気持ちがおさまらず、血糖値スパイクのような眠気でメイクしたまま寝落ち。
夜中に目が覚めてお風呂に入り、今度は目が冴えて眠れない──そんな生活をしていました。
でも、引越しを機にその生活は改まりました。
9.まとめ─トランジットの表れ方は出生図次第
今回の体験を通して、トランジットの表出の仕方は、やはり出生図次第なのだなとつくづく実感しました。
誕生日が近くて、似たような配置を持っていたとしても、同じように働くわけではない──それが占星術の面白さであり、奥深さでもあるのだと思います。


