気になるあの人を占いたい。でも、出生時間がわからない時は──?

みなさんは、芸能人や漫画の主人公などを占ってみたことってありますか?
私は、実はけっこう占っています。

ただ、そういった場合に困るのが、チャートを作るための情報が圧倒的に足りないこと。
ホロスコープには本来「生まれ年・誕生日・出生時間・出生地」の情報が必要になります。

しかし、現実にはすべてがそろうとは限りません。
そこで私は、使える情報量に応じて読み方を2段階に分けるようにしています。

1.情報が足りないときに使える方法:ソーラーサインハウスシステム

ソーラーサインハウスシステム
(別名:ソーラーサインチャート/サインハウスチャート/Solar Sign Chart)
出生時間が不明なとき、あるいは誕生日しかわからないときに使えるのが、
ソーラーサインハウスシステム です。

これは、太陽サインの0度を1ハウスの起点(便宜的なASC位置)に置く方式で、
限られた情報から太陽のテーマを読むための技法です。

そして、このシステムには 使える情報量に応じて2つの用途 があります。

① 太陽以外の天体も読める場合(出生図として使う)

~必要な情報~

  • 生まれ年
  • 誕生日
  • 出生地

この3つがそろっていれば、太陽以外の天体の度数も計算できるため、
出生時間が不明でも“出生図の簡易版”としてソーラーサインハウスシステムを使えます。

  • 太陽サインの0度をASCに置く
  • ASCの正確な度数は使わない
  • 天体の度数は「生まれ年+誕生日+出生地」から計算する

(注)誕生日だけでは“出生図としてのソーラーサインハウスシステム”は作れません。

補足:出生時間不明のときに使える“もう一つの方式”

ソーラーサインハウスシステム”の使い方として、対比的に取り上げてみただけなので、
もし、生まれ年・誕生日・出生地までわかっている場合は、このソーラーサインハウスシステムよりも“ソーラーシステム(Solar System Chart)”の方が、ASCを太陽のASCとして取り扱える分情報量も多く、簡易出生図としての精度が高くなります。

  • ソーラーサインハウスシステム
    → 太陽サインの0度をASCに置く
  • ソーラーシステム
    → 太陽の実度数をASCに置く

どちらも出生時間が不明のときに使える方式ですが、得られる情報量と読みの精度は大きく異なります。

② 太陽サインしか読めない場合(トランジットを読む)

~わかる情報~

  • 誕生日のみ(=太陽サインのみ)

この場合は出生図を作れません。
その代わりに使えるのが、太陽サイン別にトランジットの影響を読むための簡易チャートとしてのソーラーサインハウスシステム です。

  • 太陽だけを象徴的に1ハウスへ固定
  • 火星・金星・木星などの他の天体は、その時期のリアルな配置を重ねる

これは、よく雑誌の後ろについている、マンスリー占いと同じ方式で、太陽サイン別の“集団読み” を成立させるためのものです。

ただ、似たような名前が多くて混乱するので、簡単に表にまとめててみました。

わかっている情報使える方式
全て
全て
天体サイン/アスペクト/ハウス/ASC・MC
出生時間だけ不明
ソーラーシステム
天体サイン/アスペクト/
太陽ASCを起点にした“太陽成長のハウス”
※簡易版の出生図として使える
誕生日のみソーラーサインハウスシステム
太陽サインとトランジットの影響
※出生図としては使えない
※出生時間が不明の場合、月の正確な位置は出せません。

2.太陽が象徴するもの

では、ここでいったん“太陽”の役割についておさらいしてみましょう。

太陽は、その人がどんな姿勢で社会に立ち、どんな方向へ進もうとするのかが表れやすい天体です。たとえば、

  • 公的な姿勢
  • 理想の方向性
  • 意志の軸
  • 生き方のスタンス

出生時間がわからなくても、太陽サインだけでこれらのテーマを読むことができます。

3.なぜ12星座占いは「当たらない」と感じるのか

ここで、よくある誤解を一つだけ整理しておきます。
12星座占いは、太陽サインだけ を使った集団読みです。

  • 太陽以外の個々の天体は反映されない
  • アスペクトも本来のハウス配置も読まない
  • 「太陽サインが同じ人たち」をひとまとめにして読む

だから「当たらない」と感じるのは自然なこと。
占星術は霊視ではなく、天体配置という“データ”を読む技術なので、
情報が少ないときは、それに見合った解像度でしか読めません。

4.情報が足りないときは「立ち位置」を考慮して読む

生まれ年・誕生日・出生時間・出生地までわかる場合は、天体サインやアスペクトに加えて、
ASC・MCといった重要な感受点、そしてハウス配置まで読むことができます。
そのため、太陽がどの分野で伸びやすいのか、どんな環境で発揮されやすいのかまで、
より具体的に把握することができます。

一方で、誕生日しかわからない場合は、太陽サインしか使えません。
そこで、その人が現実にどんな立ち位置にいるのかを手がかりに読み解いていきます。
同じ太陽〇〇座であっても、置かれた立場や状況によって、
太陽のエネルギーの発揮の仕方は大きく変わるからです。

5.太陽の光は、立ち位置で変わる

私が最近はまっている某劇団を例にすると、こんな感じです。
もし、太陽が同じサインだったとしても、“光のスケール”がまったく違うのです。

■ 新人の太陽
→ 自分の半径数メートルを照らす光。まずは立つ場所を得ることがテーマ。

■ 中堅の太陽
→ 作品の流れに溶け込み、厚みを作る光。公演全体の完成度を支える。

■ トップスターの太陽
→ 公演そのものを照らす中心光。作品・公演・組全体の象徴として輝く。

6.太陽×木星の追い風を、立ち位置から読む場合

出生時間がわからず、太陽サインだけで読む場合、私はこのように考えます。
例として、太陽にトランジットの木星が良いアスペクトを形成しているケースを見てみましょう。
(ここではサインは一旦置き、天体同士のアスペクトとして扱います)

■ 新人

  • 小さな役でも目に留まりやすい
  • セリフがつく
  • 初めての成功体験が起こる

■ 中堅

  • 番手が上がる
  • 役の比重が増える
  • 新しい挑戦が舞い込む
  • 作品の厚みを作る光として評価が高まる

■ トップスター
トップスターはすでに“公演そのもの”を背負っています。
もちろん個人の幸運もありますが、木星が触れると、
公演・作品・組全体に波及するような“規模の大きい出来事”として現れやすい。

  • 大型作品・話題作の主演が決まる
  • 公演の動員が伸びる
  • 組全体の評価が上がる
  • メディア露出が増える
  • 代表作との出会い
  • 組の空気が明るくなる


同じ「太陽×木星」でも、立ち位置によって“拡大と発展”のスケールは変わります。

[補足]
これは、太陽サインしかわからない時に使う“応急処置”です。
太陽サインだけでは、実際には“太陽の性質やカラー”程度しか把握できません。
天体配置という大事な“データ”がごっそり抜けている状態だからです。
そのため、どうしても読みたい場合は、現実の立ち位置をヒントに太陽のスケール感を見立て、
そこへトランジットの影響を重ねていく、という対処法を取ることになります。

7.まとめ

ソーラーサインハウスシステムには、

  • 出生時間だけが不明な人の出生図として使う場合
  • 誕生日しかわからない人のトランジットを読む場合

という 2つの用途 があります。
どちらも、情報が不足している時の“簡易チャート”ではありますが、
そういった状況でも 現実の立ち位置を考慮することで、読みの具体性は大きく変わります。
これをしないと、どうしても雑誌の後ろに載っている12星座占いと同じ精度のままになってしまいます。
良かったら、みなさんも 太陽星座しかわからない気になる人 がいたら、
ソーラーサインハウスシステムで占ってみてくださいね。

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