ホロスコープはどこから読む?─まずは4元素・3区分・2要素から

「ホロスコープって、どこから読めばいいんですか?」──これは占星術を学び始めた人からよく聞かれる質問です。

私が最初に見るのは、天体の「4元素・3区分・2要素」の配分です。
絵を描く時に、いきなり細かいところから描き込まず、まずはアタリを取るような感覚。
これによって、その人のホロスコープの“全体の雰囲気”や“おおまかな特徴”をつかむことができます。

4元素火・風・水・地
3区分活動宮・不動宮・柔軟宮
2要素男性・女性

1.初級講座での実体験──これだけでも割と当たっている

2018年の西洋占星術の初級講座で、最初にこの「4元素・3区分・2要素」について教わった時のこと。
初心者でやる気満々だった私は、勝手に受講生全員をこれだけで読んでみるということをしていました。
教わった以上の知識は何もなく、本当にこれだけで読んだのですが──
後から見返してみると、それでも特徴がよく出ていて、けっこう当たっていました。
だからこそ、いきなりビッグ3(太陽・月・ASC)にがっつかず、まずはこの配分を見ておくべきだと思っています。
慣れるとこれは秒で判断できるので、たいした手間もかかりません。

2.偏りがあるかどうかがポイント

偏りがなくバランスが取れている人は、欠乏感がなく、たいした特徴も出てこないのでスルーして次に進みます。
ですが、偏っている場合には行動に極端さが出てきて、それが大きな特徴になるので注目です。

多い場合
多い元素や区分がその人の強みとなる特徴を示します。
ただし、過剰になると、他の元素や区分の肩代わりをしようとして特殊な動きをすることもあります。

不足している場合
その元素や区分に対して苦手意識が出たり、外から取り入れようとして行動に極端な傾向が生じることもあります。

ゼロの場合
その元素や区分を否定したり、逆に過剰に開拓しようとするなど、両極端な出方をしやすくなります。

これはあくまで“特徴や傾向をつかむためのもの”なので、何かがゼロでも悲しむ必要はありません。
むしろ、その分が他の元素や区分を高めることになっている場合もあります。
ただ、実際の出方を観察していると、少しズレた形で“やりすぎる”傾向はあるようです。

3.実例:風の元素がゼロの人の傾向

たとえば、極端に理詰めな話し方をする人には、風の元素がなかったりすることもあるようで実業家の西村博之氏はこれにあたるのではないかと噂されています。
彼の風の元素は天秤座冥王星のみですが、冥王星はトランスサタニアンなので、ゼロということになってしまうようです。
実は、私も風の元素は天秤座冥王星のみです。
理詰めな話し方はしませんが、いわゆる「活字中毒」です。
ご飯を食べている時でも、お風呂に入っている時でも、常に何かを読んでいないと落ち着きません。
周りからは単なる読書好きと思われていますが、字がついているものなら何でもよくて、読むものがない時はペットボトルの栄養成分表示などを読んでいたりします。
それで何か気づきを得るわけでもなく、ただ落ち着かないからそうしているだけです。
風の元素が不足しているから、常に摂取し続けなければならない──そんな状態なのかなと思っています。

4.まとめ──偏りは“極端さ”として現れやすいので、そこから読む

こういった感じで、偏っている場合には行動に極端さが出てきて、大きな特徴になりやすいです。
だからこそ、ここで注目すべきものはどれかを判断してから、本格的なリーディングに進むのが良いと思います。
自分のホロスコープを読むのが初めての人はもちろん、そうではない人も、偏りに注目してみてください。
サインやアスペクトで説明がつかなかった極端な行動があったとしたら──「これか〜」と腑に落ちる事もあるかもしれませんよ。

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