逆行天体について、逆行するとどうなるの?

逆行天体がテーマの講座を受講しました。
自分の出生図深掘りのための知識が増えて非常に楽しかったです。

「西洋占星術 完全バイブル」日本語版刊行記念 逆行天体の秘密
講師:キャロル・テイラー 先生
通訳:鏡 リュウジ 先生

なので、熱冷めやらぬうちに、「逆行」について考えていきたいと思います。
(ネタバレせずに講座の振り返り記事を書くというのが難しかったため、この記事は特に講座の振り返りにはなっていません)

逆行天体とは


太陽と月を除く8天体(水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)は、周期的に逆行します。
(ただし、地球から見て逆に動いて見えるだけで、実際に逆に動いているわけではありません。)
逆行の頻度や影響範囲などを表にまとめてみるとこんな感じです↓

天体逆行頻度レア度影響範囲
逆行なし
太陽逆行なし
水星4か月ごとに22日程度個人
金星1年半ごとに40日程度個人
火星2年2か月ごとに60日程度個人
木星1年ごとに110日程度社会
土星1年ごとに135日程度社会
天王星1年ごとに150日程度世代
海王星1年ごとに160日程度世代
冥王星1年ごとに160日程度世代

逆行天体の影響

天体が逆行すると、物事や意識の焦点が過去に向かうようになります。
そのため、トランジットで天体が逆行になった時には、物事がスムーズに前に進まないといったような影響が出てきますが、逆に過去の振り返りをするにはよい時期とされています。

基本的な影響は下記のとおりです。↓
それぞれの天体の象意に、このような影響が及ぶと考えてください。

 ・見直し、やり直し、振り返り、復習、点検
 ・延滞、延期、遅延、中止
 ・再開、再熱、復縁、復活、再浮上、再認識

この記事を書いている2023年4月27日現在、トランジットの水星が逆行しており、交通遅延や通信トラブル、コミュニケーションの行き違い、伝達ミスなどの話をよく耳にします。

ステーション(留)とは

天体が逆行を開始するときと終了するときにほぼ動きを止めている期間があり、これは「ステーション(留)」と呼ばれます。
むしろ逆行よりこちらに注目している占星術家もいるようで、過去の天体のステーションを追っていくと、戦争や歴史的な事件のきっかけ、災害あるいは文化的な転機や発見などのタイミングと絡んでいたりすることもあるようです。

個人の出生図に逆行天体がある場合

先ほどのステーション(留)が、個人の出生図にあるとどうなるかと言うと、その天体の象意が強調されていると解釈するそうです。もし、自分の出生図の天体がステーションなのか知りたいという場合は、天文暦で確認してみると良いでしょう。
私は、なかった・・・。

私の出生図では、金星・土星・天王星・海王星・冥王星が逆行しています。
私のように逆行天体が多い人は、「内省的」な傾向が強まるようです。
「内省的な人」とは、起きた出来事に対し自らの言動を深く顧みることができる人のことだそうです。
振り返って反省して、どこがいけなかったんだろうと精査したりするので、どうしても3歩進んで2歩下がるような感じは否めませんが、後々力はついてきやすいのかなと思います。

逆に、逆行天体が全くない人は、「素直な人」が多いと言われています。
何人か逆行天体が全くない人を知っているのですが、まっすぐで空気読んだりしない感じです。
「それを言ったらまずいんじゃ・・・。」というようなことも平気で言ってしまうので、傍から見てハラハラしたりもするのですが、だからこそ天体の持つパワーが撓められることなくストレートに発揮されやすいのではないかと思います。

私の出生図の逆行天体を見てみる

キャロル・テイラー先生は、出生図においてのトランスサタニアンの逆行は気にする必要はないとおっしゃっていたので、金星・土星の逆行についてだけ見ていきたいと思います。
気になるのが、牡羊座金星・獅子座土星で、両方ともデトリメントになっているということです。
天体には、品位(エッセンシャル・ディグニティ)があります。
品位について簡単に説明すると、そのサインにいて天体が居心地がいいか or悪いかを表し、デトリメントだと、「天体が居心地が悪く、力を発揮できない」状態で、サインの感覚も弱くなるようです。
そういった品位の悪さに加えて、逆行・・・。

土星は10ハウス獅子座で逆行しているので、いつまでも子どもでいたいと責任を取る立場になることを拒んでいるけれど、その反面みんなから認められ尊敬を集めることも切望しているという感じになるのではないでしょうか。
もしかしたら、前回の牡羊座キロンのリーダーシップの傷や後述の金星の女性的な役割の刷り込みも絡んできてそうなってしまうのかもしれません。

私はアセンダントが天秤座なので、チャートルーラーは金星です。
ということは、金星逆行は、出生図全体に強く影響を及ぼしていることになります。
金星は7ハウス牡羊座で逆行しています。
出生図で金星が逆行している場合、女性的な役割やイメージについて自分がどんなものを持っているのか考えてみた方がいいそうです。
私には、「性格がきつく主張の激しい女はみんなから嫌われ叩かれる。だから、出過ぎず周りに合わせていなければならない。」みたいな刷り込みがたぶんあります。
その反面、それに強く反発する気持ちもあります。
ASC天秤座、1→7、7ハウス・西側強調などによる「周りに合わせたい私」と牡羊座オーバーロードによる「ありのままの自分でいたい私」とのせめぎあいでしょうか。
その結果、「もう面倒だ〜」とパートナーシップや対等な人間関係を築くということを投げ出してしまってるという感じなのかもしれません。

逆行天体について総括

逆行天体は見ないという占星術家も多いようですが、講座のサンプルリーディングを見る限りは、けっこう強い影響が現れているように感じました。
逆行天体がチャートルーラーの人は、一度見てみてもいいのではないでしょうか。
出生図の逆行天体の解釈を見ていると、「核心的な真実を求めるべく何度も試みること」とあります。
私の場合キロンも7ハウスに入っていますし、パートナーシップや対等な人間関係を築くべく、トライ&エラーをし続けるというのが私の人生なのかもしれません。

パトラッシュ、僕はもう疲れたよ…

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