ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、「過去と未来」をつなぐ存在です。
これまでの記事では、私自身の配置をもとに、個人的な気づきを綴ってきました。
今回は、みなさんが“自分の配置”を見つけられるように、ハウス別・サイン別の表をまとめてみました。
ドラゴンヘッドは「これから向かっていく未来」──
ドラゴンテイルは「すでに慣れ親しんだ過去」──
自分の出生図にある配置を照らし合わせながら、今世で取り組む課題や成長のためのテーマは、何か、そんな視点で、そっと眺めてみてくだい。
1.ドラゴンヘッド/テイルとは
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、天体ではなく、月と太陽の軌道が交差する点から計算される“感受点”です。
月が太陽の軌道に対して昇っていく点をドラゴンヘッド(昇交点/ノースノード)、
降りていく点をドラゴンテイル(降交点/サウスノード)と呼びます。
これらは、ばらばらに位置しているものではなく、ノード軸という1本の軸になっていて、
魂の成長において、過去から未来へとつながれる道筋のような役割を持っています。
ドラゴンヘッド
| 未来 | 今世での課題 取り組んでいくもの | 木星的働き (社会的発展・拡大) |
ドラゴンテイル
| 過去 | 過去世でやりつくして 得意だけど発展性がないもの | 土星的働き (社会的責務) |
2.ハウス別の意味(ドラゴンヘッド/テイル)
この表には、ハウスごとのキーワードが書かれています。
ハウスとは、“体験する領域や分野”を意味します。
ドラゴンヘッドは、これから取り組んでいく領域や分野。
ドラゴンテイルは、すでに慣れすぎていて、手放すことで成長が促される領域や分野。
この表に当てはめて、あなたのドラゴンヘッド/テイルが示す“取り組む領域や分野”と“手放ししていかなければならない領域や分野”を、読み取ってみてください。
| ハウス | ハウスのキーワード (体験する領域・分野) |
| 1ハウス | 自我・第一印象・ 行動パターン |
| 2ハウス | 所有・五感・自己価値 |
| 3ハウス | 言語・学習・移動 |
| 4ハウス | 家庭・基盤・内面の安定 |
| 5ハウス | 創造・遊び・自己表現 |
| 6ハウス | 労働・健康・日常の整え |
| 7ハウス | 対人関係・契約・ 鏡としての他者 |
| 8ハウス | 継承・深い結びつき・変容 |
| 9ハウス | 哲学・探求・遠方との関わり |
| 10ハウス | 社会的立場・使命・達成 |
| 11ハウス | 未来・仲間・理想の共有 |
| 12ハウス | 無意識・癒し・ 見えない世界との接点 |
3.サイン別の意味(ドラゴンヘッド/テイル)
サインの方の表では、ドラゴンヘッド/ドラゴンテイルがそこにあることで生まれる“魂の成長と手放し”のテーマを軸に書いてあります。
ハウスとは違って、その人がどんな性質でそのテーマに向き合うか──“取り組みのカラー”として表現されています。
| ドラゴンヘッド―テイル | 成長テーマの読み方 |
| 牡羊座―天秤座 | 他者との調和に慣れすぎた過去から、 自分の衝動と意思を信じて動く挑戦 |
| 牡牛座―蠍座 | 深い共有や依存に慣れすぎた過去から、 自分の感覚と価値を築く挑戦 |
| 双子座―射手座 | 大きな教えや視野に頼りすぎた過去から、 自分の言葉で世界をつなぐ挑戦 |
| 蟹座―山羊座 | 社会的な役割に偏りすぎた過去から、 自分の感情と居場所を育てる挑戦 |
| 獅子座―水瓶座 | 集団や理想に溶け込みすぎた過去から、 自分の創造性を表現する挑戦 |
| 乙女座―魚座 | 境界のない共感に委ねすぎた過去から、 現実を整え、役立つ力を育てる挑戦 |
| 天秤座―牡羊座 | 自分の衝動に偏りすぎた過去から、 他者との調和と関係性を築く挑戦 |
| 蠍座―牡牛座 | 自分の感覚や所有に固執しすぎた過去から、 深い共有と変容への挑戦 |
| 射手座―双子座 | 日常の知識や情報に頼りすぎた過去から、 広い視野と哲学的探求への挑戦 |
| 山羊座―蟹座 | 感情や居場所に閉じすぎた過去から、 社会の中で自分の役割を築く挑戦 |
| 水瓶座―獅子座 | 自分の表現に偏りすぎた過去から、 仲間や理想の中で自分を育てる挑戦 |
| 魚座―乙女座 | 現実の整え方に固執しすぎた過去から、 境界を越えた共感と癒しへの挑戦 |
4.ハウスとサインの役割整理(補足)
(注)ハウスとサインの違いについて
占星術の本などのドラゴンヘッド/テイルの解釈を読んでいると、ハウスとサインのテーマがとても似ていて、混乱してしまうことがあります。
それは、支配星が共通していることなどの事情があり、仕方のないことなのですが、役割は違います。
- ハウス=体験の領域・分野(フィールド)
→「どこで」その成長や手放しが起こるか。人生のどの領域でそれが展開されるか。 - サイン=カラー(性質)
→「どんなふうに」そのテーマに取り組み、「どんな質感」で成長や手放しが進むか。 - たとえば、私の配置では「自分自身の領域(1ハウス)」で「他者との調和や関係性を築くこと(天秤座)」に取り組んでいく一方、
- 「他者との関係性の領域(7ハウス)」では「自分の衝動や“我”を通そうとすること(牡羊座)」を手放していく──そんな構造になります。
5.ドラゴンヘッド/テイルについて、感じていることを教えてください
自分のドラゴンヘッド/テイルの配置に、少しでも思うところがあった方──
気づきや違和感を、ぜひ書いてみてください。
いただいた声は、次回の記事での考察に活かしていく予定です。
一言でも、長くても、どんな形でもうれしいです。
▶︎ アンケートはこちらから(リンク)
※ご回答は匿名で、どの項目も任意です。
ご自身のペースで、安心してご参加くださいね。
6.まとめ
ドラゴンテイルは、過去世でやり尽くした得意分野を表すとされています。
そのため、何も意識しなければ、つい慣れたやり方に戻ってしまうことも。
けれども、もしかしたら、それが行き詰まりや停滞の原因になっている可能性もあります。
魂の成長のためには、まだ不慣れでも、ドラゴンヘッドの方向に少しずつ取り組んでいくことが大切です。
実際にどんなふうに現れてくるのか──
私自身の出生図をもとに読んだ記事もありますので、よければご覧ください。
また、出生図だけでなく、トランジットのドラゴンヘッドやドラゴンテイルが巡ってきたときの体験談も綴っています。
併せて読んでいただけると、キーワードだけではつかみにくかった部分が、「あ、そういうことかもね」と感じられるかもしれません。


