みなさんは、なくしものをしやすいタイプでしょうか?
私の場合、普段はなくしものをすることはあまりなく、「やばっ、なくしてしまったかも…」と思っても、「大事なもの入れ」に、なぜか、きちんとしまってあることが多いです。
覚えていないのに、無意識の私がしっかり者でちゃんと片づけている─我ながら不思議です。
ところが今回は、ちょっと困ったことが起こりました。実は昨日、給与明細書をもらったのですが、それをなくしてしまったのです…。
仕事でバタバタしていたせいか、どうしたのか記憶がなく、うっすらカバンにしまったような気もするのですが、カバンの中を探してみても見つかりません。
しかも封筒には、給料明細書だけでなく、源泉徴収票など個人情報がたっぷり入っているので、もし外で落としてしまったのならと考えると居ても立っても居られません。
実は以前、落としものをして警察から連絡が来たことがありました。
連絡がきても、何を落としたのか全く心当たりがなく、実際、警察に行ってみたら、宅配便の送り状でした…。
とあるお店で落として、お店の人が警察に届けてくれたらしいです。
その時には落としたことにも、失くしたことにも全然気づきませんでした。
その経験があるから、今回も気づかないうちに、どこかで落としたのでは…とめちゃくちゃ不安になっていたのです。
そんなわけで、すがる思いで立てたのが今回のホラリーチャートです。
1.失せもの探しの基本ルール
まずは、ホラリー占星術の失せもの探しの基本ルールを確認していきましょう。
例外などもありますが、ひとまずこのあたりを押さえておけば十分です。
(細かく説明しすぎると分かりにくくなるので、ここでは簡易版としてまとめています。)
① まずはシグニフィケーターを選ぶ
- 質問者自身=アセンダントの支配星
- 失せもの=だいたいは2ハウスの支配星で、例外もあり。
(ナチュラルルーラー:対象物の性質に応じて補助的に使う)
書類=水星・お金=金星・車=火星・公的書類・法律関連=木星など - 月=常に全体の流れや状況を示す補助シグニフィケーター。質問者の心理や事の進展を映す。
②失せものはどこにあるかを読む
失せものを表す天体のサインの4元素・3区分、ハウスの象徴から、どこにありそうかを読んでいきます。
サインの4元素から探る
- 火=高い場所・明るい場所
- 地=床・収納・家具の下
- 風=机・窓辺・書類の間
- 水=箱・袋・容器・水回り
サインの3区分から探る
- 活動宮=動きのある場所・一時的な置き場
- 固定宮=安定した場所・しっかりしまい込まれた場所
- 柔軟宮=散らかりやすい場所・細かい隙間
ハウスから探る
- 1ハウス=身近、すぐ近く
- 4ハウス=家の中、収納
- 7ハウス=他人の持ち物
- 9ハウス=遠方、役所、法律関連
- 10ハウス=職場、公的な場
③戻ってくるかどうかを読む
- シグニフィケーター同士にアプライがある → 戻る可能性大
- シグニフィケーター同士にアプライなし → 戻る可能性0
- 月の動き → 全体の流れを補強
- 逆行 → 戻ってくる兆し
- 仲介技法
トランスレーション・オブ・ライト=月などが光を運び、自然に戻る
コレクション・オブ・ライト=第三の天体の介入(第三者が拾って返すなど)
2.実際にチャートを読んでみる

1.アセンダントと質問者の心理
アセンダントが水瓶座の2度なので、「判断の制限」にあたります。
ですが失せもの探しの場合は、人生の大きな決断や予測ではなく「物が見つかるかどうか」という限定的なテーマなので、厳密に制限を適用しないことが多いようです。
むしろ、質問者の心理状態や状況を映しているとして、今回の場合なら、「なにか時期尚早ぽい感じなんだな。」と、頭の片隅に置いておく程度で読み進めていくのがいいのかなと思います。
質問事項「12月の給料明細書はどこにある?」
- アセンダントの支配星=2ハウス魚座土星
- 2ハウスの支配星=6ハウス蟹座木星(逆行)
- 全体の状況・結果=9ハウス蠍座月(MC合)
アセンダントの支配星は2ハウス魚座の土星。
これは私自身を表していて、所有物に対する記憶が曖昧で不安─そんな印象で、まさに今の私自身の状況を表しているように思われます。
2.失せもののシグニフィケーター:木星
失せもの(給料明細書)を表すシグニフィケーターは、6ハウス蟹座の木星(逆行)。
6ハウスなので、これは外に落としたとかではなく職場にあるようです。
逆行しているため「戻ってくる」可能性が非常に高いと読めます。
しかも蟹座の木星はエグザルテーションという非常に良い状態にあります。
活動宮の水サインなことから、持ち歩き可能なファイルの中に紛れ込んでいるのではと予想しました。
3.月と木星のアプライが示すタイミング
月(全体の状況・結果)と木星(失せもの)がアプライしていることから、 「見つかる可能性は高い」と判断しました。
ホラリー占星術では、シグニフィケーター同士がアプライしている場合、 その度数差が“発見までの時間”を象徴することがあります。
今回は、月と木星が 約2度差でアプライしていたため、 「2時間後・2日後・2週間後」のいずれかになるだろうと読みました。
この“2”が時間なのか、日なのか、週なのかは、接近してくる天体によって 判断していきます。
わかりやすいように表にまとめてみたので、ご覧ください。
| カーディナル (活動宮) | フィクスド (固定宮) | ミュータブル (柔軟宮) | |
| アンギュラー (1・4・7・10) | 超早い | 早い | やや早い |
| サクシーデント (2・5・8・11) | 早い | 遅い | ふつう |
| ケイデント (3・6・9・12) | やや遅い | 超遅い | やや遅い |
「◯日後・◯週間後」といった具体的な時間を、
ハウスやサインの組み合わせだけで表にできたら一番わかりやすいのですが、
ホラリーではそこまで精密に時間を断定することはできません。
そのため、この表は “どれくらい動きやすいか/動きにくいか” を読むための
スピード感の目安 として使っています。
実際の時間は、このスピード感に加えて、天体同士の度数差やアスペクトの種類、質問内容などを合わせて判断していきます。
また、この表では、ハウスとサインの性質が矛盾している場合、展開が動きやすい“場(ハウス)”の力を優先して、スピード感を出しています。
たとえば、アンギュラー(動きが強く出る)×固定宮(動きが遅い)のような組み合わせでは、
アンギュラーの力が勝つため、この表では 「早い」 に分類しています。
今回は、月がアンギュラーハウス(しかもMC合)×固定宮にあり、この表にすると「早い」に該当します。
ただ、2週間後は年末年始で職場にいないため、現実的に考えると「2時間後」か「2日後」のどちらかになりそうだと思いました。
最終的には、MC合やトラインでパーフェクションする流れも踏まえて、もっとも可能性が高いと判断し「2時間後」と読みました。
このように、実際の時間を読むときは、度数差とスピード感、そして現実の状況を合わせて判断していきます。
4.現実とのリンク:実際の発見
チャート全体からは「放っておいても見つかる」という雰囲気が漂っていたので、私は諦めて別の仕事に取りかかる事にしました。
しかし、落ち着かず、AIに「蟹座の木星ってどういうイメージ?」と尋ねたところ、「保護、守られているもの」と返答され、それにピンときて職場の金庫を開けてみると─なんと、切手のファイルに挟まっていました。
昨日、バタバタしていた際に紛れ込ませてしまったようです。
ただ、全く覚えていないどころか、切手ファイルを取り出した記憶すらありません…。
この発見はホラリーチャートを立ててから1時間30分後のことでした。
四捨五入すれば、2時間なので、当たったと言えるかと思います。
5.考察:ホラリーが示していたこと
ただし、ホラリーチャートを立てた2時間後には、もともと来客予定が入っていて、その時に預かったお金を金庫にしまう段取りになっていたため、特に探す努力をしなくてもそこで発見される可能性が高く、それが本来の発見のタイミングだったのかもしれません。
つまりチャートは「何もしなくても2時間後に見つかる」という流れが表されていたと考えられますが、ホラリーを立てたことで30分早く発見することができました。
せっかちで不安感の強い私にとって、30分でも早く発見できたことは、とてもありがたい事でした。
最初に触れたとおり、アセンダントが0〜3度にあると、「質問が時期尚早」なため、チャートを読むことは保留にした方がよいとされていますが、今回は、「質問自体が時期尚早である」というよりは、「いずれほっておいても見つかるものを、性急に答えを求めてしまった」という質問自体の性質を表していたのではないでしょうか。
とりあえず、見つかってよかった──落として悪用されなくて本当によかった。


