みなさんは「未来は決まっているものだ」と思っていませんか。
私も昔は、運命的な流れは生まれた瞬間にすでに決まっているものだと、なんとなく考えていました。
ところが、ホラリーを実践するほど、未来は“決まっている”わけではないということが、わかってきました。
その象徴的な例が、
ホラリーにおける「アセンダント初期度数=質問が早すぎる」という判断の制限です。
アセンダント初期度数が示すもの
古典占星術では、ASC が初期度数のとき、次のように判断します。
- 相談者が状況を把握していない
- 相談者がまだ行動できる段階にない
- 問いが“未成熟”である
- 未来の確定度が低い
つまり、不確定要素が多く、まだ材料が揃っていない段階で質問がされているということです。
この段階で読んでしまうと、後から状況が大きく変わったり、重大な“後出しじゃんけん”で大ハズレになる可能性が非常に高い。
昔は占いが外れると命に関わることもあったので、そうならないために占星術師の身を守るための安全装置として「今は読むべきではない」という制限が設けられていました。
そういうのが出てきたら、
「恐れながら陛下、質問が早すぎるという象徴が出ております。
今はまだ、お答えできる段階ではございません。」
──このように、読むことを打ち切っていたのだと思われます。
先日、立てたチャートは、
“初期度数”であることの意味がリアルに実感できる、とても興味深いものでした。
とても癖が強くて面白いチャートだったので、みなさんにもぜひシェアしたいと思います。
ホラリーを立てた経緯
某劇団にハマっている私は、「一度、母を観劇に連れていきたい」という野望がありました。
母は某劇団に全く興味がありませんが、“自分の好きなものを母に見てもらいたい”という幼い共有欲求のようなものがあり、どうしても一度は連れていきたかったのです。
ソロ確保 → キャンペーンでペアを狙う作戦
東京公演は倍率が高いため、まずはソロで自分の席を確保し、
そのうえでキャンペーン系のペアチケットを狙う二段構えにしました。
応募したのは以下の通り。
- アパレルブランド
- ホームセンター系ブランド
- 大手ECグループ
- 食品系ブランド
- スキンケア系ブランド
それでも「まだ足りない気がする」という焦りがありました。
追加応募すべきか迷い、ホラリーを立てる
今回の質問は、

チャートには、冒頭で触れた通り判断の制限が出ていました。
- ASC 0度 → 質問が時期尚早
- 7ハウスに土星(5度前ルール)→ 背後事情がまだ見えていない
応募した中には締切すら迎えていないものもあり、
「不確定要素が多すぎる」状態。
それでも読むのを止めなかった理由は、
アングルのサインが私の出生図と同じで、縁のあるチャートだと判断したからです。
シグニフィケーターの読み解き
私自身(金星)
金星はそれなりに強く、当たりを引き寄せる力はありそう。
ただし太陽とコンバストで弱体化しているため、私にできることは何もなさそう。
5ハウスロード(土星)
土星には遅延・停滞・時間がかかるという象意があります。
さらに、魚座の海王星とコンジャンクションしており、曖昧で、はっきりしない状況を示しています。それが、ディセンダントに重なっているので、完全に相手側の事情に状況が握られています。
実際、当落が出揃うまで約2ヶ月かかりました。
月(全体の流れ)
ペレグリンで、受身で流れに身を任せるしかない状況。
パーフェクション:月 → 水星 /月→ 金星の“ニコイチ”ルート
典型的なパーフェクションはありません。
ただし月の動きは、
- 月 → 水星にアプライ
- 月 → 金星(私)にアプライ
しかも水星と金星はパータイルのコンジャンクションで、ニコイチのセットのよう。
「これは、何かしら当たっているに違いない!」と判断しました。
パータイルのアスペクト:質問の“焦点”
太陽を挟んで左右にパータイルのコンジャンクション。
パータイルのアスペクトは 質問の焦点 を示します。
私はこれを「2つの当選」と読み、象徴から以下のように予想しました。
- 水星・金星 → アパレルブランドの当選
- 火星・冥王星 → 大手ECグループの当選
当落の結果と、残った謎
まずアパレルブランドが当選。
その後は落選続きで、大手ECも結局ハズレ。
「火星冥王星は何だったのか?」
そう思っていたところ──
突然、スキンケアブランドのチケットが届きました。
ただし象徴とは一致しないため、腑に落ちません。
午前・午後の“同日当選”で生まれた悩み
嬉しい反面、正直、頭を抱えてしまいました。
当選したのは、アパレルブランドと──同じ日だったからです。
- 午前:スキンケアブランド
- 午後:アパレルブランド
実は、応募時点では同日だとは気づいておらず、
後から「あちゃー、やってしまった」と思っていました。
母を連れていくので、観劇(1公演)+素敵なお店で食事(ランチ or ディナー)という感じで、母の初観劇を華々しく盛り上げたいと思っていたのです。
しかも、実はこの日は夜に別の予定が入っているため、午後公演が終わったあとにディナーをすることもできません。
「うわあ、どうしよう。」
もしマチソワ(昼公演と夜公演を続けて観ること)をするとしたら、公演の間は 1時間半しかありません。
劇場外に出るにも時間がかかるので、移動を考えると、正味1時間もないかもしれない。
その間に素敵なお店でご飯を食べるのは、かなり厳しい。
それに、母にマチソワは大丈夫なのだろうか。
もちろん、母くらいの年齢でマチソワしている方もたくさんいるので、
「余裕じゃない?」と言われそうですが、同様には語れません。
なぜなら今回の母は、
- 初観劇
- 私に誘われたから行くだけで、興味はほとんどない
つまり、本人の熱量がほぼゼロの状態。
この状態でマチソワをすると、ただ時間に追われただけの一日になる可能性があります。
特に、幕間のトイレ行列に2回並ばせてしまうと、下手したら「トイレの行列がすごかった」という感想しか残らないかもしれません。
できなくはないけれど、体験の質としては、どうなのだろうか。
頭を抱えていたとき、突然、このチャートが意味するものがわかったのです。
太陽=“昼”という象徴イメージ
この2つのコンジャンクションにはさまれた太陽は“昼”を表しているように思われます。
冥王星火星(午前)-太陽(昼)-水星金星(午後)
天球の日の昇る方向としての動きを考えれば、そこまで突飛な話でもありません。
そうだとしても、冥王星火星がスキンケアブランドと象徴があわない問題は残ったままです。
では、冥王星火星はいったい何を表しているのでしょうか?
「2つの当選」を示していたわけではない
今回のチャートが象徴していたのは、2つの当選そのものではありません。
示されていたのは、
- 水面下で確定していた午後のアパレル企業の当選(水星金星)
- その確定した未来によって引き出された“嵐の予感”(火星冥王星)
この2点でした。
どういうことか、順を追って説明します。
チャートを立てた時点では、応募の締切すら迎えていないものが多く、
象徴として出ていたのは “その時点で確定していたもの” に限られていたと考えられます。
そのひとつが、アパレルブランドの当選です。
チャート作成の3日後に当選メールが届きましたが、企業の一般的なキャンペーンの抽選プロセスを考えると、チャートを作成した時点では、当選が水面下で決まっていた と考えるのが自然です。
だから、水星・金星の象徴は企業のイメージと一致していたのではないでしょうか。
一方で、午前のスキンケアブランドはまだ締切前で、ここから応募者が増えれば倍率が跳ね上がるなど、不確定要素の多く“未来として確定しづらい段階”にありました。
そのため、チャートに表れていたのは当選そのものではなく、午後の当選が確定していたことで浮上した懸念 だったのだと思われます。
午前も当たった場合、母を連れての観劇がかなり慌ただしいものになり、体験の質を下げてしまうかもしれないという不安。
この “嵐の予感” が、火星・冥王星として象徴化されていたと考えられます。
実際にどうなったかという話
ぎりぎりまで悩みました。
誰か別の人に午前のチケットを譲渡しようか、それとも午前の公演を途中で切り上げてランチに行くのはどうかなど。
けれど、母の「せっかくだから全部楽しもうよ!」の一言で、マチソワフル観劇に決定。
当日はバタバタでしたが、心配していたトイレ行列も思っていたほどではなく、スムーズ。
最後は時間がなくて、走り去るような感じになってしまいましたが、
母が「楽しかった」と言ってくれたので良かったです。
いつか、最初に思い描いていたような観劇(1公演)+素敵なお店で食事(ランチ or ディナー)
という一日も、実現できたらいいなあと思います。
ただ、正直なところ演目選びは難しい。母は暗い話や悲しい話が苦手なのでね。
まとめ
今回は、「未来は確定していない」というテーマを、
アセンダントの初期度数というチャートの実例から見てみました。
質問は、「応募した中で、1つでも当たっているものはありますか?」というもの。
応募をしているものの、締切を迎えていて結果が出ている可能性のある抽選と、締切前でまだ不確定要素の多い抽選。
それらをまとめて「当たっていますか?」と尋ねたため、チャートは “確定していた未来” と、そこから派生した “嵐の予感” を拾ったのだと思われます。
ホラリーを読めば読むほど、未来は決まってはいなく、
そして案外、いろんなものの影響を受けやすく、直前まで確定しないらしいということがわかってきます。
なんなんですかね。
未来って。

